明るく元気で、楽しい研修・講演

新着情報

クレーム千夜一夜   <第33夜 説明をしない人>

10月19日に公示された衆議院議員選挙は、31日の投票日に向けて各地で選挙戦が華やかに繰り広げられているようです。

我が家の固定電話にかかってくることは希なのに、10月20日の朝には突然その固定電話が鳴り響きました。慌てて「はい、川合です」と出ると、声だけなので正確な年齢は不明ですが、ややお歳を召したような雰囲気の女性の上品な声が聞こえました。

「お早うございます。朝早くから恐れ入ります。〇〇△△(もちろん姓名が入ります)事務所ですが、今回の衆議員選挙では、どうぞ〇〇△△に投票をよろしくお願いいたします」と丁重なお願いの電話でした。〇〇△△は私の住んでいる選挙区から立候補しているのです。日本国民全員が知っていると言って良いほど著名な政治家です。

我が家には、勧誘の電話が来ることはごく希にあります。そういう電話であっても私は「申し訳ないですね、私はその件についてはまったく興味がありませんのでお断りいたします。ご苦労様ですね・・・」と丁寧に回答することにしています。勧誘の電話の主が友人の知合いかも知れませんし、息子や妻の関係者かも知れません。明確に断りはしますが、相手に失礼の無いように、丁重にお断りすることをモットーとしています。

そういう姿勢の私ですが、20日の朝の投票依頼の電話には今までの私とは全然違う対応をしてしまいました。私は、前衆議院議員の〇〇△△が大嫌いだからです。何故かというと、この〇〇△△は、国民が考えていることとまったく違う政策を『ごり押し』をしてまでも執り行うし、国民が望んでいた政策を実行するときは、総てと言ってよいほど『後手後手』でタイミングを逸していたからです。効果は半減です。大切な税金を使っておきながら・・・。立案した政策を実行する際には、広く周りに相談はしない、国民には説明しない、自分の周りにいる特定の側近だけと話し合って独断専行してきた人だったからです。弱い人、困っている人には冷たい政治家でした。

電話を受けて〇〇△△の氏名を耳にした途端に、私は冷静さを失ってしまったのでした。思わず「私は〇〇△△は大嫌いです。絶対に投票しませんので・・・」と強い口調で回答してしまいました。お歳を召した女性に『罪』はありませんし、いただいた電話の口調も丁寧でしたのに、私のこの強い言葉でこの女性は嫌な思いをしたでしょう、心も傷ついたでしょう。少し反省をいたしました。そうはいっても、私自身の信念は、〇〇△△のような人は政治家になってはいけないと思っていますので、例えボランティア?であっても、〇〇△△の投票依頼をしたり、選挙活動の手伝いなどしてはいけないと思っています。

その翌日です。何と、その〇〇△△から投票依頼の葉書が来たのです。裏面には笑みを浮かべた〇〇△△の写真が大きく印刷されています。裏面の下の方には、経歴や政治歴や座右の銘『意志あれば道あり』が書かれています。

その『意志』をもっと国民のために発揮して欲しかったですね。

表面を見てみました。何と、葉書の宛名が、私の母親の名前、私、妻の名前と連名でした。母親は他界して7年になります。何と失礼な葉書なんでしょう。今まで私はこの政治家と一瞬足りと言えど接触はありません。私の住所・氏名など絶対に教えておりません。どこからか名簿を買って印刷し、闇雲に広く多くの有権者に投函しているのでしょうね。それにしても死者に投票依頼の葉書を出してこの国をいったいどうしようと思っているのかしら、この男は・・・?

 

 

 

2021.10.24
カテゴリー:新着情報
ページの先頭へ