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クレーム千夜一夜 <第26話 緊急事態宣言発出>

新型コロナの感染者が都市部を中心に急増傾向が続く中、北大の西浦博教授が警鐘を鳴らしています。

東京都の感染者の推移を参考にしたもので、

〇人と人との接触を2割程度の減らしたくらいでは、感染者数の増加をほとんど防げないが、

〇外出制限をして人と人との接触を8割減らせば30日後には感染を抑えることができる、というものです。

確かに発表されたグラフには「対策なし」「2割減」「8割減」の折れ線グラフが示され一目瞭然です。

大阪府・兵庫県の感染者数の試算もしているそうです。

政府は西浦博北大教授の試算を取り入れて緊急事態宣言を発出する意思を固めたようです。

この件については、新聞・TVを始めとしてかなり広くこの試算を肯定的に流しています。

緊急事態宣言の是非を問うのではありません。

西浦教授の試算の信憑性・正確性を否定するものでもありません。

ちょっと待った!

私たちはこのデータを丸々信じています。

国民に外出自粛を要請する恰好の材料として為政者はこのデータを利用しています。

しかし、私はこのデータの意味がよく分かりません。

どうして発表したデータには「対策をとらない」「接触を2割減らす」「8割減らす」しかないのでしょう。

3割の場合、5割の場合、7割の場合、9割の場合のデータはないのでしょうか。

そのような試算をしているはずです。この試算を利用したい人が都合の良い部分だけを選んでいるような気がします。

私たち国民に知らせる情報は全てでなくてもよい、と考えている為政者の考えがあるような気がします。

国民には全部を知らせるのではなく、ショックを与えられる部分だけ、一番効果のある部分だけを知らせればよい、

という意思があるような気がします。

「著名な大学教授が発表した試算ですよ。ほら、グラフを見ると分るでしょう。2割減らした程度では感染は抑えられません」

「ほら、8割減らせば、収束するんですよ」「みんなよく分かったね、外出などしないように」

と要請する方便で使っているような気がします。

でも、生活必需品の買物、持病・病気での診察、仕事上どうしても人と会わねばならないサラリーマン、中小・零細企業の皆さん、登校する生徒

 等々がいるのにどうやって8割減らせるんですか?

このような事態になっている今、国民の義務として「やらねばらないこと」をやるのは当然ですが、

私の頭の中では「できるとは思えない」という理屈がありバランスがとれていません。

為政者が国民に示していることにいつも素直に従ってばかりいると、いつの間にか違う世界に行ってしまう危惧を覚える私です。

日常からの為政者と国民との間に信頼・信用があることがいかに大切かを改めて考えさせられました。

2020.04.07
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