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クレーム千夜一夜 <第50話 素直に謝罪すれば良いのに… >

横浜みなとみらいのホテルにある1階のレストランに仲間十数人で訪れました。勿論、事前に日時とメニューを予約しておきました。11時半頃だったからか、レストランに入るとお客様の姿はありませんでした。テーブルの上にはカトラリーが並んでいます。

 

全員が席に座るとお手拭きがないことに気づきました。他の仲間も同じことを言っています。そのうちに料理が出てきてしまいました。後程に配ってくれるのだろうと思いながら私と仲間は料理を口にし始めました。

暫くするとそばにレストランチーフらしい女性がやってきたので私は近寄って「全員にお手拭きが来ていないのですが…」とソフトに伝えると「これからお出ししますから!」と強い口調で言い放ちそのまま行ってしまいました。そう言われたので少し待たねばならないと思いそのまま食事を続けました。結局、『お手拭き』は出てこないまま私も仲間もほとんど料理を食べ終えてしまいました。先ほどの女性チーフがいたので、私は「お手拭きが来なかったけど」というと「向こうの席から配りますから」とやはり強い口調で返してきました。今さら遅いのに、と感じた私はこれ以上言っても無駄だと思い席に戻りました。

<こうすれば良いのに…>

僅かなミスも許されないのが一流のレストランの証ではありますが、人間はミスをするものです。だからこそ、「寛容な精神」が必要なのでしょう。とはいえ、「お手拭きが来ていない…」とお客様から言われたときは「大変失礼いたしました。すぐにお配りいたします」と先ずは謝罪を、次にすぐに行動を起こすことが鉄則です。

いわんや、再度お申し出を受けたのが食べ終わる寸前だと分っているのに「これから出しますから」と返すのはお客様にケンカを売っているのと同じになります。

「先ほどからお申し出をいただいていたのにお持ちできず申し訳ございませんでした」くらいのことは返さないとね。こんなことやっているとお客様は逃げてしまいますよ。

2024.03.16
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