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クレーム千夜一夜 <第17話 コミュニケーションを取ろうと努力する力>

    私はよく横浜市営バスを利用します。市営バスに乗ると様々な人間模様が見えることがあります。ご存知の方にはお分かりいただけると思いますが、市営バスは運転士さんのいる前の扉から乗ります。下車するときは真ん中の扉から降りるのです。だいたいの場合、乗車後の皆さんバスの後部には進まずに、どうしてもバスの前の方に立ち止まっていることが多いのです。車内の前部は混雑していて後部は割合空いているのです。後方に移動すると、降りるときに面倒になってしまうからでしょう。

 

    過日、いつものように手に鞄を持ってバスに乗りました。前の方は混雑しているし、後部の座席が空いているのが分かったので、私は乗車すると急いで空いている後部座席に向かいました。もちろん、その空いている座席の、窓側には別な人が座っていました。バスが走り出してから車内を移動するのは危険ですので、私は乗車すると急ぎ後方に向かいました。手に鞄を持って何とか空いている席に到着することが出来ました。

ところが、なんと窓側に座っている20代の男性が、座席の窓側には小さな鞄が置いてあるのです。さらに、小さな鞄あるため、自分の両脚をその分真ん中の通路側に向けていたのでした。市営バスはただでさえ、大人2名が座るときつく感じるくらいの狭い空間ですから、若者の脚が通路側に向いていると、空いている席には大人が座れるかどうか悩むくらいの空間しかありませんでした。一瞬どうしようかな?と頭の中で考えましたが、移動してきた勢いもあって「ちょっと失礼いたします」と若者に声を掛けて座りました。若者は何事もなかったかのように、もちろん、反応もなく以前と全く変わらない状態で微動だにせずに座っているだけでした。顔は窓側に向けて。あれ、大きな声を出したつもりだったけど聞こえなかったかな?と心配になった私は再度、軽く頭を下げてみましたが反応はありません。状況の変化もありません。

 

    それからほんの10秒前後が過ぎたとき、急に隣の若者が自分の来ているジャケットの裾の部分を思い切って引いたのでした。一瞬何が起きたのかと驚いた私でした。驚きの方が大きかったので、私が座った際に、若者のジャケットの裾をお尻で踏んでいたので若者が思い切り引っ張んたんだ、と状況理解できるのに数秒かかりました。これはいけないと思い、「失礼しました」と伝えましたが、相変わらず反応も状況も変わらず、窓の外の景色を見ています。

 

    まあ確かに、座るときに気を付けず、隣の人のジャケットを踏んで座ってしまった私が一番いけないのはよく分かっています。

そうはいっても、そうはいってもですよ、この若者は何なんでしょうね。コミュニケーション能力が欠如しているというか、コミュニケーションを取ろうとする意識が全くないのか、もう少し表現する方法を思いつかないのかしら・・・。

すべて私が悪いからと理解しているから今回のことは仕方がないとして、「えいっ!」とばかり、強引にジャケットを引っ張ることはないのでは?「すみません、ジャケットの端を踏んでいるのですが・・・」と言ってくれれば、私なんて恐縮してすぐに立ち上がりますよ。そして「申し訳ありませんでした。ジャケット大丈夫でしたか?」などと平身低頭お詫びをいたしますよ。

若者に限ったことではありませんが、コミュニケーションを取ろうとする人が少なくなったこの頃だな~、と感じた日でした。

 

2017.07.03
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