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クレーム千夜一夜 < 第77話 「30日分?」の話>

先日、風邪の治療でクリニックに行きました。若い医師が診察してくれて、私の咽を懐中電灯で照らして「あ~赤いな」と言った後、聴診器で胸や背中の呼吸音を聴いていました。処方箋を貰い、近隣にある薬局で薬を貰って我が家に戻りました。直ぐに薬を飲んで安静に寝ました。翌朝になっても体調は変りません。朝食後に薬を飲もうと薬の袋を見ると思わず大声を出してしまいました。昨日の薬局で質問すれば良かったと思いました。「鼻炎の薬」「熱や痛みの薬」「咳の薬」の3つは6日分でした。ところが、4つ目の薬は「気道の炎症を抑える薬」で30日分もあったのです。3つの薬は6日分処方してくれたということは6日もあれば快復するという見立てなのでしょう。そうすると6日で快復したら30日分の薬は24日分も無駄になってしまいます。快復しても残24日分は飲み続けるのかしら?治っているのに?仮に、6日後に完治しないのであればその日か翌日に再度クリニックで診察して貰い、また薬を処方して貰えば済む話なのに。「ちょっと頼りなさそうだったあの若い医師、ミスったな」と頭の中では結論が直ぐに出てしまいました。同時に「いやいや若い医師のミスとは限らない、薬局で処方箋を見間違えて30日分としたのかも知れない」と考えることにしました。先ずは薬局に電話して疑問を投げかけました。薬剤師さんは「処方箋を再度確認しましたが30日分と書いてあります」という回答でした。「あれ?見間違いではないんだ」と思った私は、6日後に快復しても30日分処方されている薬を飲み続ける意味合いを尋ねてみました。すると「6日後に快復したということであれば30日分の薬は止めても良いですよ」と当然のように言ってきました。「いやいや、そういうことを質問しているのではなく、6日で快復するだろうと見立てたのなら最初から6日分にすれば無駄はなくなるし、治っていないようだったら再度クリニックで診察してもらえば済む話でしょう?」と伝えてみました。すると「医師に確認してみますから1時間後に川合様に電話を入れますよ」と約束してくれました。1時間後に電話が来ました。「医師の話では、6日で治ったのなら残りは飲まなくても良いそうです」とやはり当たり前のように言っていました。「こりゃダメだ!」

 

2025.12.13
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