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クレーム千夜一夜  < 第74話   「頑固親父」の話 >

名刺を作成してくれていた知り合いが会社を整理することになり、仕方がないので近所の名刺作成の店舗で注文しようと行ってみました。苦虫を潰したような顔の店主が応対してくれました。私の名刺は写真入りです。見本の名刺を見て店主が「この写真のオリジナルとロゴの色番が分からないと希望通りにならないことがある。分かる?」と言われたので私は「名刺を作成してくれた人に聞いてみますよ。メールで送りますがいいですか?」店主は「ああ、いいよ」といったままその後何も話しません。私は「送り先のメールアドレスや電話番号が分からないので教えて貰えますか?」と続けました。すると店名と住所、氏名、アドレスなどが載っている名刺をくれました。お礼を言ってその日は終わりました。

自宅に戻り、翌日必要な情報を入手しました。2日後に苦虫顔の店主宛に必要な情報を送信しました。さあ、その後です。1週間経っても10日経っても「ウンともスーとも」返事がありません。業を煮やして電話をするとあの苦虫顔の店主が出ました。2週間ほど前に名刺作成をお願いしたことと私の名前を伝えました。さらに、メールが届いたかどうかを尋ねました。すると、「うちはメールを貰っても『迷惑メール』のホルダーに入ってしまうことが多いんだよ。だから分からないね、もう一度送って」あれれ?と感じた私は「迷惑ホルダーのなかを探してくださいよ、とっくに送っているんだから」と言うと、「だから、迷惑メールに入って分からないと言ってるじゃないか」と店主。えっ~?と思った私は「ご主人、そちらに行ったとき、そんなこと言わなかったじゃないですか、だめですよ、そんな言い方したら、迷惑メールを再度調べるとか、改めてメールを送って欲しいのなら言い方を考えなさいよ」などと「生意気」なことを返してしまいました。すると「どうもあんたは気に入らないね。そうだったら名刺の作成はウチでは受けないから」ガチャ!あらまあ、『頑固親父』の権化みたいな人だな、この店主、と思いながらも、何かこころに寂しさが残りました。

2025.06.19
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