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<1月のできごと>

<12分の1>

新年を迎え、「三が日だ」「正月日和だ」、と理由にもならない理由で朝から晩まで酒三昧の三日間を過ごしたことが、つい先日の出来事であったように感じているのは私だけではないのでしょうね。それにしても月日の経つのは早いですね。速いと書いた方がよさそうです。もう1年の12分の1が過ぎ去ろうとしています。早い早い。

 

さて、私にとって、この1月は災難の月と言えそうです。災難が二つありました。

<マスクの曇り>

一つ目は新年会の帰りのことです。

上旬に新年会がありました。出かける際に女房からは「風邪が流行っているからマスクをしていった方が・・・」と言われて、嫌々ですがマスクをして出て行ったのでした。メガネをかけている人はご存じだと思いますが、メガネの人がマスクをするとレンズが曇ってしまうのです。メガネ用のマスクが販売されてはいますが、宣伝されているほど効果はないと私は感じています。曇るレンズに不便さを感じながら新年会に向かったのでした。その日は、帰宅が夜遅くになってしまいました。自宅のそばまで順調に戻ったのですが、歩いている道路がそれほど広い道路ではありません。後ろから自動車が来るような音がしましたので思わず振り向くと自動車のようです。「ようです」というのはマスクでメガネのレンズが曇っていたからよく分からなかったのです。しかも夜遅くで回りは真っ暗。何だか後ろがよく見えないまま前を向いた途端に「ガ~ン」と顔面が何かにぶつかったのです。一瞬、自分では何が起きたのかは分かりませんでした。数秒後に気づいたことは、自分の顔がコンクリートの電柱にぶつかってしまったのだ、ということでした。ぶつかったというよりも、コンクリートの電柱のザラザラの表面に顔面を擦られたようにぶつかったのでした。さらに歩いていた勢いがあり、後頭部を後ろから「ぐ~っ!」と押されたようなことになったのです。もちろん、目の上はコブができ、さらに電柱の表面に擦られたのですから顔面に「擦り傷」ができ出血していました。それよりも何よりも、私の眼鏡のフレームがグシャッと曲がってしまいレンズも表面がキズだらけで向こうが見えない状態になっていました。顔面の傷は時間が経てば自然に治りますが、メガネについては自然に直るはずがありません。大きな出費となってしまいました。別に女房が悪い訳ではないことは十分認識しているのですが、女房がマスクの話などしなければ今回のようなことなど起きなかったのに、「まったく~!」という気持ちがどうしても拭えませんでした。

<人生初の体験>

二つ目は、その翌日のことです。どうも体調が今一つで昼間から「だるい」と感じていました。昨夜の電柱衝突でケガをした、メガネを壊してしまったというショックな出来事が意識にあったのでしょうか、どうも仕事が手につきません。明日までに快復できるようにと早めに寝ることにしました。念のため体温を測ると8度1分でした。女房が愛情込めて看病してくれました。私は熟睡できないまま翌朝となりました。

翌日は案の定、昼間になって女房が咳と鼻水、だるい、熱があるかもしれないと言い出してきました。私の風邪が移ったのでしょう。二人して寝込んでしまいました。二人して寝込んでは物事が進まないと思い、次の日にかかり付けのクリニックに二人で行きました。なんと、二人とも「インフルエンザA型」と診断されてしまいました。私たち夫婦は、今までの人生で一度もインフルエンザに罹患したことがなく、驚いてしまったのですが、医師曰く「予防注射をしていたからこの程度で済んでいるのです。むしろ風邪よりも楽ですよ」と慰めてくれたのでした。

どんな薬で治療をするのだろうと思って近くの薬局に処方箋を持っていきました。「ナルビル」という見た目が目薬のような形状のインフルエンザ治療薬をくれました。くれたというよりも、薬局の中のその場で「ナルビル」の容器に入っている粉状の薬を、上部についているストロー状のもので勢いよく吸い込むのです。その吸い込みを4回して、二つ目の同じ「ナルビル」を4回吸い込むのです。合計8回吸い込みました。僅か2分程度で終わりました。女房も同様に「ナルビル」の吸い込みを終了しました。「今日から5日間は絶対に外出をせずに家の中にいてください」と薬剤師さんからの「外出禁止令」を受けて帰宅しました。

<外出禁止令>

帰宅して真っ先にしたことは、研修の依頼をお断りすることでした。外出禁止の期間中に某病院からご依頼をいただき、スタッフの皆さんを対象に研修をする予定だったのです。予定していた研修を講師の都合で延期するなんてとんでもないことなのですが、ご依頼者が病院だったこともあり「インフルエンザ」という理由は大いに役立ちました。それにしても健康管理が不十分だったことを大いに反省し病院には十分にお詫び申し上げました。

67歳と65歳の夫婦が5日間を外出せずに静かに過ごしました。冷蔵庫の中にある材料を何とか利用しながら二人で料理?を作り、食べて食器を洗い、後は二人して寝ていました。何とか5日間の監禁生活が終わり私たち夫婦が最初にやるべきことは、スーパーに買い出しに行くことでした。

<明日からは・・・>

年の初めの1月に2つもの大きな災いを体験した私ですが、出だしで大きな災いに遭ったのですから、2月以降は良いことばかりが起きるに違いないと考えています。その2月が明日からスタートです。これを読んでくださった皆さんも、2月以降は、1月以上に素晴らしい月になりますよう祈っています。

 

2018.01.31
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