新着情報
クレーム千夜一夜 < 第76話 「正価って何?」の話>
我が家の風呂場の給湯器が突然のように故障してしまいました。思い起こすと何と18年もの長きに亘って頑張ってくれた給湯器です。
一度たりとも故障や不良になったことはありません。とても「優れもの」だったのです。ガスレンジを6年前に新しくした際に、設置作業に来てくれた作業の人は風呂場の給湯器を見て「長持ちしていますね。大事に使用してくださっているのですね。ありがとうございます」と褒めてくれたほどの逸品でした。「ウンともスーとも」言わない風呂の給湯器の修理をメーカーに電話しても「修理できない」と言われるのが「おち」だと思いましたが、一応連絡してみました。電話の向こうの担当者は「拝見しないと修理が可能か否か正確に回答できませんのでまずは修理業者に訪問させます」ということでした。日程調整の上、3日後に修理業者さんが来てくれました。
早速給湯器を見て「給湯器の基盤が壊れています。古い製品ですので部品がありません。買い換えになりますが」と言われ、仕方なく購入を決めました。カタログを出してくれて、エコが特徴だという今年の新製品を推奨してくれました。ここ3日風呂に入っていないので急ぎ最新のエコ製品の購入を決めました。正価50数万円のものを「サービスしますので」とその場ですぐに手書きの見積書を作ってくれた。見積書の合計額をみると作業費も含めて30万円を少し上回っていました。「あれ?最新式の給湯器は50数万円するのに?」と尋ねると「はい、お値引きさせていただいていますので」ということでした。見積書の給湯器の欄を見ると何と正価が二本線で消されて半額になっていました。良く分かりません。まあいいか、と承諾しました。「なるべく早く工事をお願いしたいんですよ」と言うと「はい、かしこまりました。今、別の修理業者に連絡して工事の日程を決めますからね」と言って電話をし始めました。「あれ?」と思いながら心の中で「何だよ、最初からその工事業者さんが来てくれれば良かったのに。間に入った目の前の業者さんは、無料で我が家に来て仕事をしているわけではないし。結局、間に入った業者の経費があるだろうから割高になるのでは?それにしても、正価って何だろう?半額~?」と思うだけで声には出せなかった私でした。最新の製品で5割引などあり得ないのになあ?




