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クレーム千夜一夜 < 第58話 「お客様思いの店」の話 >

「川合さん、こんなことあります?」昨日、知人の女性Aさんから質問?相談?を受けました。                       あくまでも、当事者の一方の言ですから少し割り引いて考えないといけないかもしれません。                       相談の内容は、3週間前の出来事で、「B」というチェーン店の有名おにぎり店の接客についてでした。                   

東海道線のC駅で下車した際に、駅前にあるショッピングセンターにおにぎり店「B」があることに気付いたAさんは、そこでおにぎりを10個買おうと考えました。10個買って自宅の冷蔵庫で冷凍にして、食べたいときに食べようと考えたのです。そして販売員に声を掛けました。玄米のおにぎりは1個100円だったので、値段も安いと感じたAさんは予定通り10個を注文しました。すると意外な声が返ってきたそうです。「10個買う場合は事前にお電話をいただきたいのですが・・・」と。とりあえず買うことが出来たので心の中では「10個で事前予約?」と思いながらも10個を受け取って店を出たそうです。

そして、一昨日のことです。またもC駅に出かけたAさんは、美味しいおにぎりだったので、また「B」で10個買っていこうと考えました。前回「事前予約」と言われたのに、今回も予約していなかったことで不安でしたが、知らないふりをして10個を注文しました。前回とは違う販売員だったので「良かった」と思ったそうです。ところが今回の販売員からはさらに信じられない言葉があったそうです。「10個ですか?後で買われるお客様のことをお考えください」と。Aさんは怒り心頭です。「何言っているの、私は50100個買おうとしているのではないのよ、10個買うのにどうして別の人のことを考えて買わねばならないの」勢いがすさまじかったのか、販売員は袋に10個入れてくれましたが、まるで投げつけるような渡し方だったそうです。「川合さん、昨今は米不足なので、やっぱり10個も買う私が悪かったの?」「個数限定の表示もなかったのに、私が悪かったの?」私は「Aさんは全く悪くありませんよ」と回答したのは言うまでもありません。

2024.09.08
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